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現在取り組んでいる電子書籍タイトルを数えてみました

更新が滞ってしまいました。気を抜くとイカンです。すみません。心優しい方は「編集Hは最近忙しいのだな」と思ってくれていると願いたく、それほどでもない方は「あいつは継続心がない」と心のなかでお怒りになっていると想像します。ふたたび気持ちにテコ入れして、がんばろう。

ふと思い立ち、私が現在担当している電子書籍のタイトル数を単純計算してみることにしました。

あれとこれとそれで、計7タイトル。

うち既刊本の電子化が5タイトル。残り2つはいわゆるデジタルファースト、ボーンデジタルのタイトルです(かっこよく言いましたがつまりは電子版が先ということです)。あと、企画に固まりそうなものが2〜3つあるので、ぜんぶで10タイトルといったところでしょうか。

この数字が多いのか少ないのかよくわかりませんが、量産体制に入っているところはケタが違ってくると思います。今はまだ“零細”状態です。

ひと口に電子書籍といっても編集の手間はピンからキリまであります。たとえ既刊本の電子化だからといって右から左にデータ変換を外注すればそれで終了、というわけにはいきません。

編集や制作が終われば、次にはサイトでの告知やタイトルの管理などが待っています。既存のシステムではどうしてもまかなえない部分が出てくるので、細部も含めて新たなしくみを整備する必要があります。

このあたり、事前に完璧なしくみは作れないので、どうしても後手後手の対応になります。ただこれは悪い意味ではなくて「必要に迫られてやることの方が身につく」というメリットがあります。走りながら考える、考えながら走るといった感覚でしょうか。体験的にわかっているという感覚にまさるものはありません。

電子書籍とは直接関係ありませんが、前回のエントリーで紹介したような新たな試みもスタートしています。次の一手も準備中。出版社は動画だって作ります。

動画

書籍広告×AR プロモーション活用第二弾!

約2週間前にこのブログでも告知をした元素図鑑×AR(拡張現実) 新プロモーションを開始!ですが、昨日、japan.internet.comさんでも取り上げていただきました。

「世界で一番美しい元素図鑑」、ARを用いた販促プロモ公開(japan.internet.com)

その結果、Yahoo、BIGLOBE、infoseek、livedoorなどの各インターネットニュースサイトでも提供元japan.intermet.comとしてこの記事が配信されており、なるほど、こういうふうに情報は広まっていくのかと一つ勉強になりました。

ソーシャルメディア上での反応もソーシャルバズにコメントがありますから簡単に見ることができます。今さらですが、リアルタイムの生の声が聞けるというのはツイッターが起こした革命と言っていいかと思います。

さて、何かと耳に残る「元素の歌」ですが、この度、新聞広告からでもARによって聴けるようにしました。5月6日付の朝日新聞(全国版)に載っている創元社の書籍広告にスマートフォンをかざすと、こんなふうに元素の歌が流れ出します。詳しい方法はその広告をご覧ください。

ARイメージ2ブログ

ARを使った広告やプロモーションへの活用はこの先いろいろとおこなっていく予定です。乞うご期待!

総合電子書籍サイトDIGITAL e-honで「クラウド・ビジネス入門」の配信スタート

昨年の12月に電子書籍アプリ第一弾がいよいよ刊行!として、弊社の『クラウド・ビジネス入門』がiPadやiPhoneで読めるようになったことをこのブログでお伝えしましたが、この度、株式会社トーハンが運営する総合電子書籍サイトDIGITAL e-honでも同タイトルの配信がスタートしました。

DIGITAL e-hon(デジタルイーホン)の紹介サイトはこちら↓
「クラウド・ビジネス」入門 世界を変える情報革命(DIGITAL e-hon)

e-hon

PDF×ブラウザベースの電子書籍なので、パソコンやタブレットで快適に読むことができます。スマートフォンは画面サイズが小さいので見づらくなりますが、すでにApp StoreやGoogle Playで無料のビューワアプリが配信されていますのでそちらをお試しいただければと思います(「Digital e-hon」で検索)。

遅々とした歩みですが、徐々に販売チャンネルを増やしていくことで、より多くのユーザーがアクセスできる状況を作っていきたいと考えています。ネコの手を借りられれば…と甘いことは言ってられないですね。もっとタイトル数も増やしていかねば!

最後にもう一度、継続商品となるアプリ版のご紹介。特設ウェブサイトはこちらです↓
「クラウド・ビジネス」入門 創元社(iOS版)

きゃりーぱみゅぱみゅと電子書籍とiPad用キーボードケース

やはり舌を噛みそう。アドビの発表会にきゃりーぱみゅぱみゅが登場したようで、狙っているにしてもすごい取り合わせ。インパクトあります。

蜷川実花×きゃりーぱみゅぱみゅ:デジタルコンテンツの制作現場が変わる――Adobe Creative Cloudとは?(誠 Biz.ID)

「Adobe Creative Suite 6」と「Adobe Creative Cloud」の発表があったわけですが、私が興味があるのは後者のほう。名称にもあるようにクラウド型でアドビのソフトウェアが月額5000円で使えるというもの。これはクリエイターにとって嬉しいニュースではないでしょうか。

電子書籍の制作ができるAdobe Digital Publishing Suiteがクラウドで使えるようになるのは今年中ということなので、もう少し待たなければなりません。件のぱみゅぱみゅは、蜷川実花氏が作る電子書籍にモデルとして登場するようです。いや、いかにもこれはTOKYOらしいコンテンツですねー。

次はひさびさのガジェットネタ。今まであまり意識してませんでしたが、やはりこういう製品のニーズはあったのですね。

iPadをMacBook Air風にするキーボードケース「Brydge」がKickstarterに掲載中(NPOにマーケティングの力を!)



確かにぶんぶん振っても落ちません。どういう技術でくっついているんだろう?

タブレットでの文字入力はこれまでにも何度か試してみましたが、かなり面倒でもちろん入力速度も落ちます。かといってキーボードを持ち歩くのは、せっかくのタブレットの軽快さが損なわれてイヤだなーと思ったり。それならファイルの取り扱いもしやすいノートPC(今だとウルトラブック)でいいじゃない、と考えたり。

今は「あっちを立てるとこっちが立たない」過渡期なのかなと思います。そういえば、グーグルのChromeブックはどうなったんですかね?

電子書籍が編集者に与える3つの影響


iPhoneで魯山人を読む / Dakiny


【凡例】
以下の内容は筆者の個人的な体験ではなく、想像・妄想の産物である。一般論にまで昇華されているとしたら、それは筆者にとって望外の喜びである。

電子書籍が編集者に与える影響その1
勉強しなければならないことが増える

言い換えれば、情報収集に追い立てられる。電子書籍は日進月歩の世界であり、フレッシュな情報をキャッチアップしようとすればそれ相応の時間とエネルギーが必要になる。しかも、追いついていないと判断を誤るケースが増える。電子書籍はただの出力形態の代替案ではなく、それは原稿作成や内容の構成にまで変化を及ぼす。考えることが増えると、脳は疲弊する。

電子書籍が編集者に与える影響その2
儲からないので社内的な立場が弱くなる

組織や社会の常として、実績を上げている個人や部署は周囲に対して発言権や影響力を持つ。電子書籍は確かに成長分野ではあるが、現状の規模は雀の涙。総じて担当者はそこはかとない悲哀を感じる日々を送ることになる。そこで自ら風を起こせない者は、世の中の風向きが変わるのを待つしかなくなる。

電子書籍が編集者に与える影響その3
本を読まなくなる

紙の本を読む冊数が減少する。一方で電子書籍に触れる機会は増える(仕事だから)。しかしそれは「読む」ではなく「見て」いるだけである(仕事のため)。加えてスマートフォンやタブレットは便利で面白いので、ますます本を読む時間が減少する。ふと「自分がそうなのだから世間の人も同じではないか」と思い、出版産業の未来をひとしきり憂う。

ほぼ冗談のようなことを書いてスミマセン。でも電子書籍が広がらない遠因はこんなところにもあったりして。

Appendix

プロフィール

Author:編集H
創元社電子書籍担当編集者。最近気になるテーマはXML、著作権法、英語、HTML5、ソーシャルメディア、AR、ゲーミフィケーション、子育て、EPUB3、インフォグラフィックス。好きな食べ物はパン全般。

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